京都税理士|みなさまの元気、やる気、勇気を引出し、商売が笑売へとなるように全力を尽くします。

小杉將之税理士事務所

ご相談・お問い合わせはお気軽に 0120-371-910 店舗番号は1627 受付時間 9:00~17:00(平日)携帯電話・PHS対応

サステナビリティの観点からも注目 リユース市場の現状、魅力と将来性

2025.02.03

コロナ禍で多くの業界の市場が落ち込むなか、今なお成⻑し続ける業界の⼀つとしてリユース市場があり、その勢いは⽌まらず、さらなる成⻑が⾒込まれています。今回はリユース市場の概要や業界が注⽬を集める理由に加え、今後の課題などについて解説します。

近年拡⼤するリユース市場 世界的な環境問題が背景に

リユース(Reuse)は、「繰り返し使う」「再使⽤する」の意味で、同じく環境に関するキーワードである「廃棄物を減らす」を意味するリデュース(Reduce)、「再資源化する」を意味するリサイクル(Recycle)と合わせて「3R」と呼ばれます。限りある資源を⼤切に使い、廃棄物を減らすリユースは、⾃然環境への負担を抑える取り組みの⼀つといわれ、中古⾃動⾞や古本、古着などの流通もリユースに含まれます。国内の消費財におけるリユース市場規模は年々増加しており、2025年には3兆2,500億円に達する⾒込みです。ある企業の調査では、⽇本の家庭に眠る不要品の⾦額は⼀⼈当たり平均53.2万円、総額で66.7兆円というデータもあります。⼈⼝の減少が予測される⽇本では、フリマアプリやリユースショップの利⽤に抵抗がない「リユースネイティブ」世代が拡⼤し、リユース品を売買する経験者の⼈⼝は今後も増加していく⾒込みです。このような状況から、リユース市場はまだまだ成⻑の余地が⾒込めます。リユースが重要視されるようになった背景には、地球温暖化や気候変動によるエネルギー危機など、世界中で広がる環境問題があります。温暖化や気候変動の主な原因となる⼆酸化炭素(CO2)の排出量がゼロとなる状態(カーボンニュートラル)を⽬指す脱炭素社会や、限りある資源を循環して利⽤し続ける循環経済(サーキュラーエコノミー)をいかに推進していくかが⼤きな課題です。このような世界的な背景も含め、環境と経済にやさしい取り組みとして、リユースが活⽤される市場が注⽬されているといえます。

リユースで持続可能な社会を ⾃社の対外的イメージの向上にも

リユースのビジネスモデルは、消費者から買い取った商品を企業がメンテナンスし「再商品化」する「CtoBtoC」取引です。リユース業界では、中古品はすべて1点ものであるため、⼤量製造・販売による流通ができない、という特性があります。また、需給と供給のバランスによって値付けするため、価格が変動します。たとえば、希少性が⾼いと判断された商品には⾼額がつき、在庫が滞留した場合は段階的に値下げしていきます。懸念点として、偽造品、盗難品が持ち込まれるリスクがあるため、買い取りにあたり本物かどうかを⾒極められる⼒が必要です。株式会社ゲオホールディングスでは、主⼒ブランドの「GEO」をはじめ、全国850店舗以上の実店舗やオンラインストアで中古品の買い取りや販売を⾏う「セカンドストリート」を急拡⼤させています。また、新古書店を展開するブックオフグループホールディングス株式会社は、総合リユースの「BOOKOFF SUPER BAZAAR」や宝飾品をリユースする「aidect(アイデクト)」などを展開しています。両企業ともサステナビリティをビジョンに掲げ、気候変動への対応や循環型社会の醸成、廃棄ロスの削減などの取り組みで有名です。まだ使えるものを捨てるのではなく、販売して誰かに使ってもらう「リユース」が広がることは、経済的な観点だけでなく、環境配慮の観点、サステナビリティ意識の⾼まりからも⼤変注⽬を集めています。環境問題への貢献は、⾃社の対外的なイメージアップにもつながるかもしれません。⾃社のサービスにも応⽤できそうかどうか、検討してみてはいかがでしょうか。


ご相談・お問い合わせ 0120-371-910[店舗番号1627]受付時間9:00~17:00(平日)

些細なことでも気兼ねなくお電話ください。
「はい、Q-TAX 京都下鴨店です」と電話を取ります。
その後に「ホームページを見て」と言っていただけるとスムーズにご対応できます。

メールでのご相談はこちら