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小杉將之税理士事務所

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株式会社の作り方☆資本金は「開業資金+6ヵ月の運転資金」を目指そう!

2014.03.07

資本金は「開業資金+6ヵ月の運転資金」を目指そう!

株式会社は、思い立ったその日に設立できるわけではありません。
所定の手続きを踏まなければなりません。
しかし、以前に比べると会社をつくることは簡単にできます。
登記の手続き自体は、順調に行けば3日で終わるぐらいです。

それには事前準備が重要です。
まず、最初にやっていただきたいのは定款をつくること。
定款とは会社の組織や運営についての
基本事項を記載したルールブックです。
まずはこれに入れる内容を決めてください。

定款に記載すべきことは次の10項目になります。
1.商号 2.本店所在地 3.目的 4.役員
5.資本金・発行可能株式数・発行価額
6.事業年度・株主総会 7.株式譲渡承認機関 8.公告の方法
9.発起人(出資者) 10.取締役の任期

ここで1・3・5の項目に注目です。
ワンポイントアドバイスがありますので、
次の項目はじっくり検討して決めていきましょう。

1.商号
会社の名前です。
自由に決められますが、類似商号は調べておく必要があります。
なぜなら、同一所在場所における
同一商号の登記は禁止されているからです。
登記する住所を管轄する法務局出張所であらかじめ確認を。
類似商号があった場合は、
株式会社を社名の前にするか後にするかで、
同一ではなくなると判断されます。

3.目的
事業内容によっては許認可が必要な場合もあるので、
設立時に計画しているものだけでなく、
今後展開していきたい事業も
記載することをおすすめします。
飲食店経営を目指していても、
今後お祭りなどのイベントを企画することを見据え、
「飲食店経営」だけでなく、
「イベント、キャンペーン及び展示会の企画、運営」と入れておく。
こうすることで経営の幅が広がります。

5.資本金・発行可能株式数・発行価額
資本金は1円からでもOKです。
でも理想は「開業資金+6ヵ月の運転資金」が必要です。
なぜなら、会社を設立したからといって、
すぐに経営が安定するわけではありません。
見込み通りに売上が伸びなかったり、
想定外の費用がかかったり、
収入が軌道に乗るまでには、
ある程度の時間がかかります。

また、サービスを提供したり、商品を納めても、
すぐに入金されるわけではありません。
企業によって、それぞれ支払条件も違います。
その間の生活費や仕事の経費は、
自分の貯金から持ち出すことになるので、
ある程度の運転資金が必要になるわけです。

よって資本金は、
「開業資金+6ヵ月の運転資金」を目指しましょう!

また、株式会社を設立する場合の定款の認証にあたっては、
次の費用が必要になります。
・定款に貼る印紙=4万円
なお、電子認証をご自身で行う場合は、印紙代はかかりません。
・公証人の認証手数料=5万円
・謄本の交付手数料=定款1ページにつき250円
さらに…設立登記のためには、
・登録免許税=資本金の1000分の7、15万円以下の場合は15万円
他に交通費や振込手数料、
設立後の証明書を取得するための費用(2万~3万円)が必要です。

登記だけでもこれだけの費用がかかるのです。

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さあ、ここまで準備できたら登記の手続きに行きましょう。
会社の実印として使う代表者印もお忘れなく。

次回は「3日でできる会社のつくり方(1)」です。
そうです。先ほどお話した通り3日でできてしまいます。


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