買掛金、未払金、未払費用の共通点は「負債」だということ
この3つの勘定科目について、違いを調べてみると…
・買掛金=通常の商取引から発生する債務
・未払金=上記以外で発生する債務
・未払費用=費用と名前が付いていますが、
費用ではなく「負債」です。
この3つの科目は違いというよりも共通点が多い。
「返さねば」あるいは「支払わなければ」
いけない勘定であるということ、
つまり「負債」だということです。
そして、もう一つ!
これら3つの勘定科目は比較的「短期的」に支払いを
行わなければならないという点です。
資金力の弱い中小企業に限らず、大企業であっても、
短期の「負債」の支払いは重要な経営課題です。
では、もし資金繰りが苦しくなった場合に
どの勘定科目から支払うべきなのでしょうか?
こちらについて、
特に優先的に支払いを行わなければならない
といったルールはありません。
「支払いをしないと、経営に支障をきたすもの」からとなります。
したがって、「この部品を入手しないと商品が完成しない」など、
「経営に支障をきたすもの」は各社各様ですが、
どの会社も共通して支払いをしないと支障をきたす「負債」は、
ずばり『未払税金』です!
税金を支払っていないと、
まず銀行などに融資を受けに行くときに、
大きなマイナスポイントです。
そして、税金を滞納し続けると
『預金の差し押さえ』が待っています。
よく、どれ位滞納すると
差し押さえされるのかという質問を受けますが、
こちらはケースバイケースです。
数ヶ月の滞納で差し押さえられたケースも知っていますが、
まず、やっておきたいことは、税金の滞納であっても、
税務署等に支払いができない経緯を話すことです。
『税金だから、どうせ話をしても一緒でしょう?』
と思わずに、まず経緯を連絡する。
『無視は一番良くない』
国民の義務とはいえ、税金を徴収するのも人ですから、
話をすることで解決するケースもよくあるのです。