「コンセプト」が決まらなければ、何も始まらない
2014.08.05
皆さんは、コンセプトという言葉や考え方に、
なじみはありますでしょうか?
それとも、ふだんあまり使いませんか?
マーケティングや広告の世界では、
この<コンセプト>という
言葉を使わない日はありません。
マーケティング計画や広告計画の
大元になる<骨太の方針>のようなもので、
これなくして、具体的な施策や
広告表現は考え始めることさえできません。
また、どんなに笑える広告表現やインパクトの強いマーケティング施策でも、
コンセプトからはずれているものは、採用されません。
マーケティングや広告で使われる“コンセプト”は、実は、幅広く使える、便利な考え方です。
海外旅行に行くにしても、例えば「一か所に5日間とどまって、とにかくゆっくりする」
というコンセプトを立てるか、
「行ける名所旧跡は頑張ってぜんぶ廻る」
というコンセプトを立てるかでは、同じ場所に行くにしても、旅行の内容は、まったく異なってくるはずです。
皆さんの会社のコンセプトは、どんなものでしょうか?
あるいは、皆さんのお客さんのビジネス・コンセプトは?
コンセプトは通常、長くても2~3行の文章にまとめます。
例えば、試みに私自身の学者としてのコンセプトを、書き記してみましょう。
それは、「長年の実務経験を背景としつつ、世界の最新のマーケティング・トレンドを、
独自の観点で論理的に分析できる研究者」といったところでしょうか。
自分が何かをする時は、常にこのコンセプトに立ち戻って考えることになります。
皆さんも、ご自身あるいはご自身の会社のコンセプトを、一度文章にまとめてみられては、いかがでしょうか?